ハラちゃんの知らない世界50★M-47 HBT ベイカーパンツ★ジャングルファティーグパンツ 1st★COAST GUERD リップストップトラウザーズ★

こんにちは!嵩史です。



最近は夜も涼しくなる日も多くなってきたのではないでしょうか。


当店でも秋物本格展開!!お盆中も沢山のご来店、誠にありがとうございます。





そこで本日の私のブログは秋に活躍するミリタリートラウザーを3本紹介いたします。


ジャンル問わずにオールマイティに使いやすいミリタリーパンツの中でも、


デザイン性、歴史、サイズ、目にかける頻度の少なさ(レア度)、、


どれをとっても素晴らしいクオリティと思える3本です!







コーディネートと共にぜひご覧ください。







まずはこちら。







50's US.ARMY M-47 HBT ベイカーパンツ W29
¥15,900+TAX






アメリカのミリタリーで使用されていたパンツの中でも見かけることの少ない、こちらのM-47パンツ。


所謂ベイカーパンツの基盤となったアイテムです。






こちらのM-47、名前を聞くとフランスのものを想像される方も多いのではないでしょうか。


アメリカ、フランス共に製造年は1947年というところから、モデル名が同じになりました。


フランスのM-47はマルジェラがコレクションにて裏返しにしてモデルに履かせ、フランスの縫製技術の高さをランウェイにて披露しておりました。


アメリカのM-47も、負けず劣らず魅力の詰まったアイテムです。







そもそもベイカーパンツとはBAKER(パン職人)が履いていたから、その名前がついたと言われています。


別名Fatigue(ファティーグ)パンツ、訳すと「雑役」を指す言葉通り、


戦地に赴くときだけではなく、内部の仕事をする際にも穿かれていたと言われています。









上の画像のM-43パンツの後継として採用された、M-47パンツ。


43との大きな違いはサイドに着く大きなカーゴポケットが廃止されております。







薄手で軽量ながら、耐久性のある張り感を兼ね持つ、HBT(ヘリンボーンツイル)。


ヘリンボーンとは、ニシンと呼ばれる海水魚の骨に似ていることからそう呼ばれました。


古い年代のもの、今回のようなM-43はHBTが使用され、40年代に主に見られます。


後の時代には、コットンサテンへ生地変更され、姿を消す生地になります。個体によってはコットンポプリンと呼ばれる1940年代当時は高級生地だったものから作られているものもございます。






着用したときのシルエットは綺麗なストレート。HBTの生地感と相まって武骨な印象がたまりません!

1、2回ほどロールアップして革靴などと合わせたいですね。






一発目は王道なカバーオールとの組み合わせでアメカジ感満載に!


スタイリングに困ったときに王道どころで組むと、どこか落ち着きます。笑










続きまして、こちら。







60's US.MILITARY ジャングルファティーグパンツ 1st W27-29
¥19,900+TAX







USミリタリーの中でも代表格アイテムとの呼び名が高い、ジャングルファティーグパンツ!


60年代よりベトナム戦争にて使用された戦闘服のひとつで、薄手のコットンポプリン生地を使用し、ベトナムの高温多湿な気候に適応するように作られたアイテムであります。









生産時期によって幾度のモデルチェンジをしてきたジャングルファティーグ。今回のこちらは通称1stと呼ばれる初期の一着。


ポケットボタンが剥き出しになっているのが見分けの特徴であります。2ndへモデルチェンジした際、この剥き出しボタンは廃止。枝木などに引っかかることがあったのでしょう。


ここでは簡潔に説明いたしますが、3rdになると腰につくウエストボタンがなくなりアジャスターに、4thは軽量ながら高強度のリップストップ加工の生地に変更されます。






全体的な特徴としては、前述した通り薄手のコットンポプリン生地を使用しており、他のミリタリーパンツと比べてもサラッとした生地感。


65などの厚手ミリタリーパンツと比べても気軽に履くことができ、夏にも使用される方も多いのではないでしょうか。





カーゴポケットの中には止血テープと呼ばれる紐。


その名の通り止血する際に使用された、もしくはラジオなどの機器をポケット内に固定させ落ちないように使用された紐です。


ポケット口から出すことは勿論、カーゴポケット裏につく穴に貫通させて垂らすことによってデザイン性も高くなります。





ドローコードで裾を絞って履くとシルエットも変わり、ストリートミックスなスタイルも楽しめるのではないでしょうか。






全体的にボロの雰囲気も。ポケット部分、すねと太もも部分に穴あきのダメージがございますが、これもまたアジのひとつ。


色気のあるグランジスタイルに合わせていただきたいです。






着用したときのシルエットは、生地感でクタッと落ちますが、他のミリタリーパンツと比べると少々細め。武骨すぎない印象が他とは違う特徴です。


よりファッショナブルなデザインとシルエットであるので、これをデザインソースとして様々なブランドがサンプリングしております。


サイズ表記は消えておりますが、ウエストレングスともに29インチほど。


細身の男性にジャストなこのサイズもまた見つかりにくく希少かと思います。







今回はインパクトのあるパジャマシャツとの組み合わせ。


ダメージとテープデザインでパンクスなイメージを当てはめました。


アメカジスタイルも勿論ですが、このように自分なりのアイテムを組み合わせることによって個性も出せますよね。







ラストはこちら。


村上さんに着用していただきました!





2000's COAST GUERD リップストップトラウザーズ W31
¥4,900+TAX



米軍は5軍と呼ばれる軍種から成り立っており、その名の通り5つの軍で構成されております。



US ARMY 陸軍

US AIR FORCE 空軍

US NAVY 海軍

US MARINE CORPS 海兵隊

US COAST GUARD 沿岸警備隊






今回ご紹介するのは5番目の部隊、US COAST GUARD(コーストガード)のパンツ。








タグにOPERATIONAL DRESS UNIFORMと記載されている通り、作業服装の一つ。通称ODU。


戦闘ユニフォームはBATTLE DRESS UNIFORMと呼ばれるBDUですが、似たディテールは多数ございますがODUとはまったく異なるものになります。


ミリタリーアイテムの中でもネイビーカラーは珍しいですよね。コーディネートの幅も広がります。






ボタン留めの大きなカーゴポケットを特徴としたリップストップ生地のパンツ。


一見ファティ―グのようにも見えますね。


そしてポケットフラップにアンカーマークのU.S. COAST GUARDロゴが刺繍されております。


ミリタリーアイテムに刺繍が施されるものは少なくデザインとしても◎






少々テーパードのかかるシルエット。


そしてダブル二―のように膝に当て布がつきます。







表記S/Sの希少サイズ!!


武骨すぎずスッキリとした印象な一着です。




コーストガードのミリタリーアイテムは中々市場に出回ることが少ないそうで、現代ミリタリーの中でもとくに注目したいアイテム達の数々。


この機会に是非!








ワークテイストにスタイリング!


色もネイビーで統一。村上さんらしいミックススタイルの完成です。








3スタイルに使用したアイテムも以下に載せておきます。








60's PENNEY'S BIGMAC デニムカバーオール
¥35,900+TAX








チェック柄 開襟シャツ
¥4,900+TAX









デザインデニムベスト
¥5,900+TAX







ミリタリーアイテムを使用したスタイル、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。





それでは本日は以上です!


最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました。