店長スギの古着講座★ROYALCANADIAN★ROYAL CANADIAN NAVY INTERMEDIATE COLD WEATHER PARKA

こんにちは。杉岡です

さて今日は注目度の高まるカナディアンミリタリーよりロイヤルカナディアンネイビーの一枚をご紹介いたします。

制式にはインターミディエイト　コールドウェザー　パーカと言います。



ミリタリーがお好きな方はすぐにお気づきの通り、米海軍のN-1ジャケットから技術提供を供与されて開発されたパーカとなります。
－10℃から10℃までのインターミディエイトゾーンは中間領域であることから防寒性と機動性を兼ね備えていることが求められます。
名作と呼ばれるモデルがインターミディエイトゾーンに多いのもその為です。

ライニングはウールのインサレーションにより高い保温力を発揮します。
身頃に程よくフィットする仕立てやフードなどは機能・動作性をクリアするものです。

ボタンはグローブを付けていてもグリップしやすいパラシュートボタン（スロットボタン）

ZipperはLightning社とどちらもカナダならではのパーツが採用されています。

シャルはナイロン65%/コットン35%、ポプリンのような光沢感のある生地感となります。
カラーはCFグリーンと呼ばれパッと見は黒ですが、よく見るとグリーンが奥に潜んでいるという感じです。

このCFグリーンに関しては、1968年以降カナダ軍は世界的にも珍しい1軍制となり、陸海空の軍装も統一されます。そこで登場するのがCanadian Armed Forceのグリーンということで略してCFグリーンと呼ばれます。
つまり、60年代以前のものは色味も以降のものと比べると違いがあるのだろうと推測されます。

さらにこちらは、このジャケットの40年代の着用風景となります。

これを見てもらうとわかる通り、通常船の甲板での作業用ウェアとして着られます。

さらによくこの写真を見るとポケットにフラップが付いていることがお分かりでしょうか。

実はこのジャケットは40年代頃から存在が確認されており、フラップは40～60年代頃には確認されているディテールです。

さらに詳しい方に聞くとフードの内側がデニム生地！？という情報もあります。
80～90年代のこちらはコーデュロイ生地になっているのですが、このデニム生地の内張に関しては40年代の個体を所有しているコレクターもその1枚しかみたことがないというティテールです。

先にも述べたようにカナダ軍は米軍の協力だけではなく、英国連邦軍の一軍であったことからもイギリス軍からも多種多様な協力を得ています。

ウェアを見ても、アメリカ・イギリスのディテールが混在しているものも多くあり、ビンテージ好きにはたまらない、また未知のアイテムとして非常に興味を引き立てられます。
注目度が上がってきているといいましたが、もはや必然と言わざるを得ないカナダ軍。
そうなる前に是非、今どんなものか見に行ってみるのもよいのではないでしょうか。

80's ROYAL CANADIAN NAVY INTERMEDIATE COLD WEATHER PARKA 66/36
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80's ROYAL CANADIAN NAVY INTERMEDIATE COLD WEATHER PARKA
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80's ROYAL CANADIAN NAVY INTERMEDIATE COLD WEATHER PARKA MEDIUM
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簡単ではありますが、本日は以上となります。
ありがとうございました。